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生垣とはどんなもの?
生垣は目隠し目的で使われていることも多いですが、じつはほかにも防風や防音、景観美化などの役割があります。そんな生垣は一度つくったら終わりではなく、定期的にお手入れしなければなりません。お手入れをしないと、道路側に枝が飛び出してしまい通行人の迷惑になるだけでなく、外観としても見栄えが悪いものになってしまいます。
そこでこの記事では、生垣の役割や、生垣をキレイに保つためのお手入れ方法についてご紹介していきます。「生垣をつくりたい」「お手入れ方法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
生垣の役割は3つ
生垣には、以下の3つの役割があります。
- 目隠し
- 防風・防音効果
- 景観美化・防犯
生垣ときくと、「目隠しをするためのもの」というイメージを持たれる方が多いでしょう。たしかに目隠しも生垣のひとつの役割です。しかし冒頭でも説明したように、ほかにも風や音を吸収してくれる「防風・防音効果」や「景観美化」、不審者の侵入を防ぐ「防犯」といった役割も果たします。
防犯を防ぐには「フェンスやブロックでもいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その場合は足をかけてよじ登ることができます。一方、生垣なら足をかける場所がないので家の敷地内に侵入して来づらいのです。
ただ、生垣はどんな植物でもよいわけではありません。生垣に向いている植物について、以下から説明していきます。
生垣に向いているのはどんな植物?
生垣には以下のような特徴をもった木が適しています。
- どんな環境にも耐えられる
- 多少の剪定にも耐えられる
- 病害虫に強い
- 枝や葉がたくさん出る
- 常緑樹である
生垣を選ぶ際は厳しい環境にも耐えられる植物を選ぶとよいでしょう。雨風が強い環境で簡単に折れてしまっては、強風から家を守ることができません。暑さや寒さなどで枯れてしまっては目隠しの役割を果たすことができません。
剪定にも耐えられる植物を選びましょう。剪定とは不要な枝や葉を取り除く作業のことですが、その際は枝を切るので植物の生長に負担がかかることがあります。そのため、剪定のしかた次第では枯れてしまう種類も多いのです。そうならないためにも、剪定に耐えられる植物を選ぶことは重要です。
また、生垣が枯れないためには病原虫に強い植物を選びましょう。病原虫は発生すると木が枯れるおそれがあるだけではなく、人間に対してもアレルギーなどの健康被害を及ぼすおそれがあります。
ほかにも、枝や葉がたくさん出る植物や常緑樹を選ぶことも重要です。枝や葉が密集している植物や葉が落ちにくい常緑樹を選ぶことで、目隠しの効果を上げることができます。
では、これらの特徴をもつ植物にはどんなものがあるのでしょうか。以下で確認していきましょう。
生垣におすすめの植物5選
生垣におすすめの植物について、まとめてみました。
- レッドロビン
真っ赤な萌芽が特徴的な植物です。葉の密度が高いので家の敷地内をしっかりと隠すことができます。ただ、生長が早いので、刈り込みの手間がかかるのが難点です。
- キンモクセイ
オレンジ色の小さな花を咲かせる植物です。お手入れが簡単で、葉や枝が密集するほか、日陰でもよく育つので生垣に向いています。
- トキワマンサク
お手入れが簡単で、寒さや日陰にも強い植物です。春には細長い濃いピンクの花を咲かせるため、見た目も華やかにすることができます。
- シルバープリペット
緑の葉が白で縁取られている植物です。寒さに強く、水やりも必要ありません。こちらも白い花を咲かせるため、景観もおしゃれにすることができます。
- アカラシ
光沢で厚みのある葉をつけ、どんぐりが実ることで知られています。葉っぱの密度が高くないため、目隠しとしての役割は少し薄いですが、病気や害虫にも強いため育てやすいのが特徴です。
豆知識:生垣と垣根の違いは何?
生垣に似たものとして「垣根」という言葉があります。生垣と垣根の違いを正しく理解していない方も多いのではないでしょうか。
垣根とは、外部と家の敷地を隔てるもの全般のことを指します。たとえば、ブロック塀やフェンス、竹垣なども垣根に含まれます。そして、生垣も外部と家の敷地を樹木で隔てているので、垣根に含まれるのです。このように垣根と生垣は似てはいますが多少違った意味となっているので、注意してください。
生垣をつくりたい、そんな方はプロにご相談ください
生垣をつくりたいと思った方の中には、「どうやってつくればよいかわからない……」という方もいらっしゃるでしょう。そういった方は植樹のプロである業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、樹木に関する知識がなくても生垣をつくることができます。
伐採110番に加盟している業者では、伐採以外にも植樹や剪定も承っておりますので、ぜひ一度ご連絡ください。
生垣の手入れ・剪定方法
生垣は定期的に手入れが必要になります。そこでここからは、生垣のお手入れのしかたをご説明していきます。きちんと手入れをしないと枯れてしまったり、害虫が発生してしまったりするのでお手入れの方法をチェックして参考にしてみてください。
日常のお手入れ方法
生垣の日常のお手入れには、以下のような作業があります。
- 水やり
生垣に使われる植物は、基本的に乾燥した環境でなければ水やりは必要ありません。晴れた日が続いて乾燥しているようならたくさん水を与えてください。また、乾燥に弱い種類は、根がしっかり張るまでは水を与える必要があるので、あらかじめ植える前に確認しておきましょう。
- 肥料
生垣を植える際に、「緩効性肥料」を土に混ぜておきましょう。緩効性肥料とは、地面に浸透してゆっくりと効果の表れる肥料で、持続性があるのが特徴です。緩効性肥料はネットやホームセンターなどで購入することができます。
- 剪定
庭木は放置しておくとどんどん枝が伸びてしまい、景観を損ねるだけではなく近隣の方の敷地に入ってしまうおそれもあります。また枝が混み合ってしまうと木の内部で風通しが悪くなるので、病原虫が発生する原因になります。また、日光がすべての枝まで届かず、光合成ができなくなって枯れてしまったりします。
こういったことを防ぐためにも、剪定は必要なのです。詳しい剪定のしかたは、以下でご説明していきます。
生垣の剪定方法
生垣を剪定する際は、剪定時期に注意しなければなりません。時期を間違えると、樹木が弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまいますので、注意してください。
剪定時期は庭木の種類によって異なり、落葉樹は休眠期である11月~3月、針葉樹は10月ごろ、常緑樹は新芽の生長がひと段落した6月と10月に剪定をおこなってください。
ただ、あくまでもこれらの時期は目安であり、樹木の種類や生育度合によっていつ剪定をおこなったらよいかが異なります。「いつ剪定をおこなったらよいのかわからない」という場合は、ひとりで悩むのではなく、業者に相談することをおすすめします。
・剪定ばさみを使う剪定方法
剪定方法には、剪定ばさみを使う方法と電動バリカンを使う方法がありますので、順番に説明していきます。まずは剪定ばさみを使う方法について確認していきましょう。
- 【手順1】上下左右の高さそろえる
- 【手順2】枝を透く
- 【手順3】後片付け
剪定ばさみを使う方法では、上記のような手順でおこないましょう。まずは見た目を整えるため、上下左右の高さをそろえましょう。
このとき、下から上へ刈っていくようにするのがポイントです。上からでもできるのですが、基本的に下のほうが芽は出にくいので、下を刈り込みすぎるとその部分が枯れてしまうおそれがあります。そのため、バランスをうまく整えるためには下から切るのが望ましいです。
次に、枝を透いていきます。以下のような枝を切っていきましょう。
- 何本も枝が混みあっている部分
- あきらかにほかと比べて生長しすぎている枝
- 内側に伸びている枝
これらの枝を切り終わったら、最後に切った枝をゴミ袋に入れ、処分したら作業完了です。
・電動バリカンを使う剪定方法
次に、電動バリカンを使った剪定方法について見ていきましょう。
- 【手順1】上面を刈りこむ
- 【手順2】側面を刈りこむ
- 【手順3】後片付け
まずは上面を刈り込んでいきます。こちらも水平に刈り込むことができるよう、糸を張っておきましょう。上面を刈り込む際は、刃先を少し下げて動かすようにするとスムーズに切ることができます。
次に、側面を刈っていきます。このときも下部分を切りすぎないよう、上から下に刈っていきましょう。そして、バランスを確認しながら少しずつ高さをそろえていきましょう。最後に、刈った枝をゴミ袋に入れて処分したら終了です。
消毒も病害虫予防に有効
病原虫予防効果をさらに高めたい方は、樹木に消毒をすることをおすすめします。消毒は害虫が発生しやすい5月~6月と9月~10月におこないましょう。
薬剤は、害虫予防や駆除に適した「殺虫剤」、病気予防や治癒に有効な「殺菌剤」、殺虫剤と殺菌剤の両方の効果がある「殺虫殺菌剤」に分けられます。使いやすさや効果、費用など、自分にあったものを購入してください。
ただ、これらの薬剤は、対象となる植物が決められていて、すべての植物に有効なわけではありません。そのため、まずは薬剤の説明書きを読んでどんな植物に使えるのか確認しておきましょう。
生垣のお手入れで困ったときは…
生垣のお手入れ方法が「難しそう」「自分ではうまくできない」などお悩みを抱えている方は、業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼すれば、実績のあるスタッフが丁寧に剪定をおこなってくれます。
伐採110番では電話相談窓口もあり、「業者に依頼しようか迷っている」「話だけ聞きたい」という場合でも無料で利用していただくことができます。まずはお気軽に伐採110番までご相談ください。
生垣を美しく保つ秘訣はプロの力を借りること!
剪定を美しく保つには、業者に依頼することをおすすめします。そこで、ここでは業者に依頼するメリットや費用、業者の選び方をご紹介していきます。
プロに頼むメリットとは
生垣の剪定を業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。
- 仕上がりが美しい
- 手早く作業してくれる
- 慣れない道具でケガする心配がない
業者に依頼すると、美しい仕上がりにしてくれます。また、ただ見た目が美しいだけではなく、害虫や病気の被害にもあいにくくなります。
また、手早く作業してくれるのもメリットのひとつです。「忙しくて剪定をおこなっている時間がない」という方でも、時間をかけずに剪定をおこなうことができます。
ケガの心配がいらないのも大きなメリットです。剪定には、電動バリカンや剪定ばさみなどの道具を使いますが、慣れていないと危険な使い方をして、ケガをしてしまうおそれもあります。そのため、道具の使い方に慣れた業者に依頼するのがおすすめです。
費用はどれくらいかかる?
業者に依頼するうえで気になるのが、費用ではないでしょうか。費用の出し方は業者によって異なり、日当制・時給制のところと、単価制のところがあります。費用相場は以下のとおりです。
- 日当制の場合:1日あたり15,000円~30,000円程度
- 時給制の場合:1時間あたり2,000円~3,000円程度
単価制の場合は、生垣の高さと幅によって異なります。幅1m未満だと800円~1,000円、2m~3mだと1,000円~2,000円、2~3mだと2,000円~3,000円程度の料金の業者が多いようです。
また、このほかゴミの処分費や出張料など、別途費用がかかる場合もありますので注意してください。詳しい費用を知りたいという場合は、無料見積りをおこなっている業者に依頼して具体的な金額を確認してみましょう。
こんな業者がおすすめ!
では、費用のほかにはどんな点に注意して業者を選べばよいのでしょうか。以下におすすめ業者のポイントをまとめてみました。
- 見積りに不自然な点がない
- 気持ちの良い対応をしてくれる(挨拶、電話応対など)
- 作業実績が豊富である
- 年中無休で対応している
1社だけに依頼してこれらの項目をすべて確認することは難しいです。複数の業者で相見積りしてもらい、スタッフの対応や実績を確認することで、信頼性や技術力がある優良な業者を見つけることができます。また、見積りが明瞭だと業者と費用に関して誤解を生むことが少なくなります。
このほか、年中無休で対応している業者を選ぶことで、自分の都合のよい日に作業に来てもらうことができます。
生垣の手入れを怠ると…
生垣の手入れを怠ると、枝や葉が伸び放題になって道路にはみ出してトラブルを引き起こすおそれがあります。病害虫の発生原因にもなって、樹木が枯れてしまう原因にもなります。
そういった事態を避けるためにも、定期的に手入れをおこなう必要があります。自分で手入れをするのが難しい場合には、キレイに仕上げてもらうことができる業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼することで、手間や時間をかけずにおこなうことができます。
伐採110番では、全国各地に加盟店があります。24時間365日電話相談を受け付けております。もちろん、見積りに費用はかかりません。「まずは見積りだけ取りたい」「どの業者にしようか迷っている」という場合でも、まずは伐採110番までご連絡ください。
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