2018.03.13更新

竹の切り時期はいつ?竹伐採の噂や竹の腐敗を防ぐ方法も

竹の切り時期はいつ?竹伐採の噂や竹の腐敗を防ぐ方法も

 

タケノコからみるみる成長し、長く立派に成長する竹。日本ではその美しさと木材としての価値の高さから、はるか昔から高品質な素材として、そして美麗な日本的景観として生活のなかで用いられてきました。

 

竹の成長力はすさまじく、1日で1メートル以上伸びるともいわれます。成長力の強い竹、すぐに伸びて増殖してしまうため、伐採をすることは欠かせません。しかし、竹の伐採には適した時期があるといわれます。ここでは、竹伐採にベストな時期についてご説明します。伐採した竹の保管の基本である、油抜きの作業についてもチェックしていきましょう。

 

 

竹伐採の時期は秋・冬がねらい目

「木六竹八塀十郎」は、木は6月に、竹は8月に切り、土の塀を塗るのは10月がよいという意味です。この言葉が使われていたのは旧暦を使っていた時代であり、旧暦の8月は新暦でいう9月ごろになります。つまり、秋に切るのがよいとされていたのです。

 

現在でも、竹を切るのに適切なのは、秋から冬にかけての竹が休む時期といわれます。とくに9月から11月の時期になると、竹の長い管のような幹は水揚げ(水分を植物が吸い込むこと)をしなくなるからです。

 

水分量の少ない竹は締まりがよくなり、木材として加工がしやすくなるだけでなく、伐採後も腐りにくくなるというメリットがあるのです。また、秋冬は水分量が少ない分樹液も減るため、虫が入りにくくもなります。

 

春・夏に竹を伐採するとどうなるの?伐採後の腐りにくさがポイント

春・夏に竹を伐採するとどうなるの?伐採後の腐りにくさがポイント

 

春や夏には竹も水揚げが盛んで、養分もたっぷりとあります。この暖かい時期に伐採してしまうと、切った竹はすぐに腐りやすくなってしまいます。さらに、虫も付きやすくなってしまいます。こういったことから、秋から冬にかけての時期よりも、木材の質が落ちてしまうために伐採は避けるべきだと考えられているのです。

 

とはいえ、春・夏はあまり適期ではないとはいっても、場合によってはこの時期に伐採をすることはもちろんあります。すぐに切って空き地を作らなければならないときは、急いで切ることもあるでしょう。また、切った後の竹を木材として利用する目的がないときは、秋・冬のように木の水分量を気にする必要がないため、いつの時期でもよいとされます。

 

「新月伐採」や「犯土」など、竹伐採の噂は本当?

新月伐採という言葉を聞いたことがあるでしょうか?新月は月が地球と太陽のちょうど直線状を通るときに起こる現象であり、月は全く見えない状態になります。月が全く見えない状況にある木は、満月のときとは成分が異なる・丈夫で腐りにくくなるといわれているため、高品質な木材になると考えられているのです。

 

日本だけでなく、ヨーロッパでもこの考えがあったようです。しかし、この噂には科学的根拠はなく、満月であれ新月であれ、成分の変化はないとの実験結果が出ているともいわれています。

 

犯土(つち、ぼんど)という考えもあります。犯土は、紀元前の中国で生まれた陰陽五行思想という思想の「十干十二支」に関連しています。大犯土は庚午と丙子の間の7日間、小犯土は戌寅から甲申の間の7日間のことを指し、この時期には土木工事や伐採、井戸掘りなどの土を掘る作業は一切するべきでないという考えがあるようです。

 

犯土の時期には陰陽道の土の神である土公神(どくしん)が土中にいるため、動かすべきではないと考えられているのです。

 

竹を含めた木の伐採に関しては、さまざまな噂が飛び交っていますが、新月伐採や犯土についてはあくまで言い伝えだといえそうです。実際のところ、竹を伐採している業者の方々は、作業をするにあたってこのようなことはあまり気にしていないようです。伐採する方ご自身の考えで、このような噂が気になる場合は従ってみるのもよいでしょうし、まったく気にせず伐採作業をするのもよいでしょう。

 

伐採後の竹の腐敗を防ぎたい!「油抜き」をする方法

伐採後の竹の腐敗を防ぎたい!「油抜き」をする方法(油抜きの目的と方法)

 

秋から冬の時期に竹伐採をするのが望ましいのは、切った竹が腐りにくくなるからというメリットが理由ですが、適切な時期に竹を伐採したとしても、竹が腐ってしまう可能性がゼロではありません。適切な処置としてよくおこなわれるのが、油抜きの作業です。

 

油抜きは、竹の表面にある油分を取り除くための作業です。通常、幹の水分が外に逃げるのを防ぐために、竹の表面は油分でコーティングされています。乾燥させるためには、その油分を取り除く必要があるのです。油抜きした竹はツヤが出て、表面の色が薄くなります。

 

油抜きは次のような手順でおこなわれます。

 

  • ① 伐採した竹を2,3か月陰で干す
  • ② 炭を竹の表面に塗ったり、竹の下から熱を加えたりすることで油を抜く
  • ③ 油抜きした竹を布で磨く
  • ④ 節に残った油を拭き取る
  • ⑤ 天日干しをしてムラをなくす
  •  

    油抜き以外にも、竹の節に穴をあける方法もあります。穴をあけることで幹の内側も乾燥しやすくなり、虫の繁殖を予防し腐りにくくさせることができます。竹が数本しかない場合には、煮る、炙るなどの方法も使われることがあります。

     

    油抜きや節抜きをした竹は屋内に保管するなど、できるだけ雨水の影響を避けるような工夫をしましょう。

     

    まとめ

    竹伐採にベストな時期や伐採についての噂、油抜きの作業をご紹介しました。すぐに伸びてしまう竹は定期的に伐採することが大切ですが、切った竹を利用することを考えている場合は、秋・冬の時期に伐採するように心がけるとよいでしょう。

     

    春から夏にかけては、水分量が多いので竹が腐りやすくなってしまうというデメリットがありますが、ただ伐採をしたいという場合には、いつ伐採しても問題はないでしょう。新月伐採や犯土といわれるような言い伝えは、科学的には根拠があるとは考えられておらず、伐採業者もあまり気にしていないようです。

     

    しかし、気になるようであれば、古い習わしとして守るのもよいでしょう。油抜きや節抜きの作業をすることで、伐採後の竹を長持ちさせることができます。竹を木材として活用する場合は、ぜひ取り組んでみましょう。

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